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小説からエッセイ・旅行記まで!村上春樹のおすすめ作品ランキング10

完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。 

風の歌を聴け」より

大学二年生の春、ふと手に取った村上春樹さんのノルウェイの森に衝撃を受けて以来、小説からエッセイ・旅行記まで読むようになりました。

 

正直言って、ここまで人の心の奥底に語りかけてくる小説は他にありません。

 

この記事ではそんな村上春樹ファンのぼくが、おすすめの作品をランキング形式で紹介していきます!

10位〜1位

10位 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

大学二年生の七月から、翌年の一月にかけて、多崎つくるはほとんど死ぬことだけを考えて生きていた。

2013年に出版された13番目の長編小説。リストのピアノ独奏曲集『巡礼の年』にインスパイアされた作品です。

 

都内の工科大学へ出て、鉄道会社に就職した主人公・多崎つくる。36歳のとき年上の彼女に促され、絶縁された高校時代の親友4人を再び訪れ、自身の過去と向き合おうとします。

 

親友の名前はそれぞれ、

  • 松 慶(アカ)
  • 海 悦夫(アオ)
  • 根 柚木(シロ)
  • 埜 恵里(クロ)

と「色」が含まれているの対し、多崎つくるは唯一色彩を持っていません。ゆえに、自身が無個性で空っぽな人間だと感じています。


「空虚感」は、現代に生きるぼくたちが時折感じるものではないでしょうか?そんな鋭いテーマを取扱っている小説です。

 

9位 雨天炎天

旅行というのは本質的には空気を吸い込むこと。

ギリシャ、トルコ旅行のロード・エッセイ。

 

厳格な女禁制を守る、ギリシャ正教の聖地・アトス島。四輪駆動で行くトルコ一周の旅。THE・観光地的なスポットを素通りしてディープスポットばかり訪れる、最高にハードな旅行記です。生き生きとした文章にグイグイと引き込まれ、読了後には思わず「旅に行きたい」と思うことでしょう。

 

村上春樹氏の真骨頂はエッセイにあると思っているので、ぜひ初めての方にも読んでほしい一冊。

 

8位 遠い太鼓

ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると、何処か遠くから太鼓の音が聞こえてきた。

1986年秋〜1989年秋のヨーロッパ旅行記。この3年間にも渡る長い海外生活の中で、「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」といった作品が書き上げられました。

 

短期的旅行者でもなければ長期的住人でもない、「常駐的旅行者」としての欧州での日々が綴られています。 ギリシャ・イタリアと聞くと爽やかな地中海のイメージが浮かびますが、訪れたのは冬の閑散とした時期や退廃した田舎町(笑)

 

読み物としても面白いのですが、同時に著者の成長の過程が記録されています。随所で笑えるのでオススメ。

 

7位 スプートニクの恋人

22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。

年上の女性との恋に落ちた女の子と、彼女に強く惹かれている「僕」。奇妙で切ないラブストーリーを描いた長編小説です。

 

タイトルにある、ロシアによって打ち上げられた世界初の人工衛星スプートニクは、かつて広大な宇宙空間を孤独に旅しました。これは単なる恋愛小説でなく、まさに『孤独』を描いた作品というわけです。決して暗いお話でなく、美しい地中海の離島が舞台なので気持ちよく読めるかと。

 

6位 職業としての小説家

「さあ、これから何を書こうか」と考えを巡らせます。そのときは本当に幸福です。正直言って、ものを書くことを苦痛だと感じたことは一度もありません。

 2015年に出版された初の自伝的エッセイ。

 

約40年間に渡る村上春樹氏の作家生活。その全てが本作の中で綴られています。読者一人一人に話しかけるように心地よい文章で綴られていて、書きものをしている方はもちろん、そうでない方にも何か気づきがあるでしょう。

 

著者の考えを理解することで、他の作品をさらに楽しめます。ハルキストもといファン必見の一冊です!

 

5位 辺境・近境

久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」

イースト・ハンプトン、メキシコ大旅行、アメリカ横断、ノモンハン来訪、香川讃岐・ディープうどん紀行、無人島・からす島、故郷である神戸。7つの旅について綴られた旅行記です。 

 

タイトル通り、世界各地の辺境での体験を元に出版された本作。人物・風景描写が非常に細かく、目の前のその情景が浮かんできます。中国では顔に他人の唾がかかり、無人島でダンゴムシをいじめ、メキシコのバス車内でラテン音楽にうんざりする。著者の旅先での日常がユーモラスに語られているので、思わずプッと吹き出してしまいました。

 

4位 海辺のカフカ

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」

 10作目の長編小説。東京都中野区に住む15歳の中学3年生・田村カフカは、家出を決行し、深夜バスで四国の高松へと向かいます。市内の私立図書館を訪れたカフカは、やがてそこで寝泊まりするようになります。

 

日常と非日常が巧みに交差する世界で、15歳の少年が旅をし成長していく作品です。御多分に洩れず、独特な村上春樹ワールドが展開されていきます。徐々に明らかになっていく物語の真相にグイッと引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした

 

3位 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

誰も私を助けてはくれなかった。誰にも私を救うことはできないのだ。ちょうど私が誰をも救うことができなかったのと同じように。

 1985年に出版された4作目の長編小説。谷崎潤一郎賞を受賞してます。

 

「計算士」の私が、自身に仕掛けられた謎を解き明かしていく『ハードボイルド・ワンダーランド』。壁に囲まれた街・世界の終わりに住む「夢読み」の僕が、街に隠された謎に迫っていく『世界の終わり』。物語は、2つの世界が同時進行していきます。

 

他と作品と比べて、非常にフィクション性が強い本作。関係性がないように思える2つの世界ですが、物語が進むにつれ世界の謎が明らかになっていきます。ストーリーがめまぐるしく入れ替わるので、飽きることなく読み切ってしまうことでしょう。

 

2位 風の歌を聴け

あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風にして生きている。

1979年に群像新人文学賞を獲得した、デビュー作の長編小説。当時著者が経営していたジャズ喫茶『ピータ・キャット』のキッチンテーブルで書かれました。

 

1970年夏、都内の大学生だった「僕」はとある港町に帰省。毎日「ジェイズ・バー」で友人の鼠とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなります。

 

『退屈な青春』の情景がよく描かれています。「これホントに処女作?」と疑ったくらい。回りくどい表現や薄いストーリーを批判する声もありますが、心に乾いた風が吹き込むような読み心地の良い一冊です。

 

1位 ノルウェイの森

どのような真理をもってしても愛するものを亡くした悲しみを癒すことはできないのだ。どのような真理も、どのような誠実さも、どのような強さも、どのような優しさも、その哀しみを癒すことはできないのだ。我々はその哀しみを哀しみ抜いて、そこから何かを学びとることしかできないし、そしてその学びとった何かも、次にやってくる予期せぬ哀しみに対しては何の役にも立たないのだ。

限りない喪失と愛を描いた100%の恋愛小説。1987年に発売され、たちまちベストセラーとなった、村上春樹氏の最高傑作です。

 

主人公ワタナベは都内の大学生で、神戸にいた高校2年生のとき親友が自殺によって亡くしました。以来どこか虚しさを抱えながら、孤独な日々を過ごしていきます。そんなある日、中央線の電車の中で親友の彼女・直子とバッタリ再会し、二人はデートを重ねていくようになります。

 

大学二年生の春に初めて読んだとき、「こんな小説が世の中にあったのか!」と驚愕しました。そのぐらい衝撃的な出会いだったのです。喪失、愛、切なさ、孤独、悲しみといった壮大なテーマを取り扱った、深く、心の深層に訴えかけてくる素晴らしい作品。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回挙げた作品はどれもオススメなので、「これ面白そう!」という作品があれば、ぜひ手にとってみてください。

また新しい作品を読むたびに随時更新予定なので、お楽しみに!

 

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