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大学生におすすめする、本当に面白い小説・文庫本15選

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 社会人になると忙しくなるけど、大学生には時間がたっぷりあります。

 

どんどん本を読みましょう。自己啓発やビジネス本もいいですが、小説の世界に浸ることで想像力が膨らみ、人生が豊かになります。

 

この記事では、年間200冊以上の本を読むぼくが本当に面白い小説をオススメしていきます。気になる一冊があれば、ぜひ手にとってみてください!

 

 

1. 夜は短かし歩けよ乙女 / 森見登美彦

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、京都のいたるところで彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受ける珍事件の数々、そして運命の大転回とは? 山本周五郎賞受賞、本屋大賞2位の傑作、待望の文庫化!

平凡な男子大学生と無邪気な"黒髪の乙女"との恋愛模様を描いた作品です。著者は腐れ大学生を書かせたら日本一の森見登美彦氏。

 

回りくどい表現や古くさい文章が多いんだけど、思わずクスッと笑ってしまう、そんな小説です。世にも奇妙な森見ワールドに引き込まれること間違いなし!

 

2. 四畳半神話大系 / 森見登美彦

妄想してないで、とっとと恋路を走りやがれ! 私は冴えない大学三回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。できればピカピカの一回生に戻ってやり直したい! 四つの平行世界で繰り広げられる、おかしくもほろ苦い青春ストーリー。

「もし一回生のときに他のサークルを選んでいたら...?」という妄想を小説にしてしまった作品。それぞれの章ごとに、別々の世界線で物語が進行していきます。ある時はテニスサークル、ある時は映画サークルといった感じで。

 

著者は森見登美彦氏(またか)。主人公である「私」と悪友の小津が京都の町をドタバタ駆け回ります。大学生活が面白おかしく描かれているので、ぜひ大学生のうちに読んでおきたい一冊!

 

3. 世界から猫が消えたなら / 川村元気

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。

余命わずかの主人公が、一日生きながらえるごとに世界から大切なモノを消していくお話です。平易な文章で書かれているので、1時間くらいでサクッと読めます。

 

今まで当たり前の存在だと思っていたモノ。失う時に改めて思いを巡らせ、昔の記憶がよみがえってくる。身の回りにある大切なものについて、深く考えさせられる素敵な一冊です。

 

4. 人間失格 / 太宰治

「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」青森の大地主の息子であり、廃人同様のモルヒネ中毒患者だった大庭葉蔵の手記を借りて、自己の生涯を壮絶な作品に昇華させた太宰文学の代表作品。

 『走れメロス』『斜陽』でおなじみ太宰治の代表作。他人や世界を恐れ、本当の自分を隠し、「道化」を演じながら生きた男の一生が描かれています。

 

「本音をさらけだすことができず、つい嘘の自分を演じてしまう」という経験は誰でもあるはず。超有名な作品ですので、絶対に読んでほしい小説です。

 

5. 車輪の下 / ヘルマン・ヘッセ

ひたむきな自然児であるだけに傷つきやすい少年ハンスは、周囲の人々の期待にこたえようとひたすら勉強にうちこみ、神学校の入学試験に通った。だが、そこでの生活は少年の心を踏みにじる規則ずくめなものだった。少年らしい反抗に駆りたてられた彼は、学校を去って見習い工として出なおそうとする……。子どもの心と生活とを自らの文学のふるさととするヘッセの代表的自伝小説。 

ヘルマン・ヘッセの代表作。周囲からの期待・詰め込み教育・社会からの圧力によって押しつぶされてしまった少年のお話です。

 

ぼくは読んだ時に、「個性を潰してしまう日本型教育のようだ...」と感じました。「大学の講義に意味はあるの?」と思っている人に読んでほしい一冊です。

 

6. ライ麦畑でつかまえて / J.D. サリンジャー

主人公のホールデンは有名高校の生徒で、作文だけは誰にも負けないが、あとの学科はからきしダメな16歳の少年。彼は自分の学校~~の先生たちや同級生や何もかもにうんざりしている。物語は彼が成績不良で退学になる直前の冬、自分から学校をおん出るところから始まる。ニューヨークの街をさまよいながら彼は昔の先生や友人やガールフレンドに再会していくが……。

60年前にサリンジャーが手がけた世界で一番有名な青春小説。中二病のひねくれ少年・ホールデン君が主人公です。

 

大人の世界への犯行と行き場のない毎日。学生時代に抱えていた言葉にできないモヤモヤ感を思い出させます。深く感動はしないかもしれませんが、ふと手にとって何度も読み返したくなる小説です。

 

7. 沈黙 / 遠藤周作

島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。 

『海と毒薬』『深い河』と並ぶ遠藤周作の代表作。鎖国時代の日本を舞台に、人間の弱さと葛藤が描かれています。

 

ぼくは宗教と全く関わらずに今まで生きてきましたが、人類の歴史とは切って切り離せません。「人間は弱いからこそすがるための何かが必要」、この小説を読んだ後にそう感じました。

 

"神と信仰"という壮大なテーマを扱っていてドロドロと重い物語ですが、とにかく深い作品です。

 

8. 深夜特急 / 沢木耕太郎

インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く――。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは「大小(タイスウ)」というサイコロ賭博に魅せられ、あわや……。一年以上にわたるユーラシア放浪が、いま始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ!

数え切れないほどの日本人を海外へと誘った、言わずと知れたバックパッカーのバイブルです。沢木耕太郎氏の経験した放浪の旅が、生き生きとした文章で語られています。

 

この本に影響を受けて、ぼくはインドに行きました笑。そのくらい魔力を秘めています。

関連記事:インドは人生が変わる国じゃない!大学生インドひとり旅まとめ! - れーぞん・でーとる

 

摩訶不思議な海外放浪の旅に興味がある人はぜひ!

 

9. 限りなく透明に近いブルー / 村上龍

福生の米軍基地に近い原色の街。いわゆるハウスを舞台に、日常的にくり返される麻薬とセックスの宴。陶酔を求めてうごめく若者、黒人、女たちの、もろくて哀しいきずな。スキャンダラスにみえる青春の、奥にひそむ深い亀裂を醒めた感性と詩的イメージとでみごとに描く鮮烈な文学。

村上龍が学生時代に書いた小説。学生運動真っ盛りの時代の裏側で、セックス・ドラッグ・酒に溺れる若者の日々を描いています。

 

すごくドロドロしていて強烈なんですが、どこか美しく印象に残る作品。情景の描写がとにかく見事で、実際に登場人物として居合わせているようにさえ思えてきます。

 

10. 坂の上の雲 / 司馬遼太郎

日本騎兵を育成し、中国大陸でロシアのコサック騎兵と死闘をくりひろげた秋山好古東郷平八郎の参謀として作戦を立案し、日本海海戦バルチック艦隊を破った秋山真之。病床で筆をとり続け、近代俳諧の基礎を築いた正岡子規。この三人を中心に、維新を経て近代国家の仲間入りをしたばかりの「明治日本」と、その明治という時代を生きた「楽天家達」の生涯を描いた司馬遼太郎歴史小説

司馬遼太郎作品の中でも特に人気シリーズで、多くのビジネスパーソンが愛読しています。

 

明治初期という激動の時代を駆け抜けた男たちの生涯を描いており、ひたむきに真っすぐ進み続けた彼らの背中にグッときます。全8巻の歴史小説ですが夢中になって読んでしまうことでしょう。

 

11. 夜のピクニック / 恩田陸

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。

蜜蜂と遠雷』で話題になった作家・恩田陸の代表的青春小説。

 

作品全体がどこか懐かしいように感じられ、学生時代の自分とつい重ねてしまいます。読んだ後には胸にさっと風が吹き込むような、爽やかな作品です。 

 

12. アルジャーノンに花束を / ダニエル・キイス

32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。これにとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術によりチャーリイの知能は向上していく…天才に変貌した青年が愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?全世界が涙した不朽の名作。

「知能と愛情」をテーマに描かれたSF小説知的障害者・チャーリイは知能が上がっていくにつれて、今まで見えなかったモノがだんだん見えるようになってきます。

 

始めは文体が独特で読みづらいですが、後半の展開から目が離せません。涙なしに読み切れない、心にそっと寄り添う素敵な一冊です。

 

13. 新世界より / 貴志祐介

ここは病的に美しい日本(ユートピア)。 子どもたちは思考の自由を奪われ、家畜のように管理されていた。 手を触れず、意のままにものを動かせる夢のような力。その力があまりにも強力だったため、人間はある枷を嵌められた。社会を統べる装置として。 1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。

悪の教典』で有名な貴志祐介SF小説。人間が強大な力を手に入れた1000年後の日本が舞台です。物語が進むにつれ、隠されていた歴史が明らかになっていきます。

 

この本を読むまでSFモノに興味はなかったのですが、すっかりハマってしまいました笑。何より、斬新なストーリーと設定にめちゃくちゃ引き込まれます!終盤に明かされる世界の真実には思わず一本取られました。

 

14. 博士の愛した数式 / 小川洋子

家政婦として働く「私」は、ある春の日、年老いた元大学教師の家に派遣される。彼は優秀な数学者であったが、17年前に交通事故に遭い、それ以来、80分しか記憶を維持することができなくなったという。数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは、困難をきわめるものだった。しかし「私」の10歳になる息子との出会いをきっかけに、そのぎこちない関係に変化が訪れる。彼は、息子を笑顔で抱きしめると「ルート」と名づけ、「私」たちもいつしか彼を「博士」と呼ぶようになる。

「愛とはなにか」を真っ正面から描いた小説。文庫版は100万部を超えるほどのベストセラー。

 

たびたび数学用語が出てきますけど、詳しくなくても楽しめます。心がじんわり温かくなる、優しい作品です。 

 

15. ノルウェイの森 / 村上春樹

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。

村上春樹が描く究極の恋愛小説。「愛と喪失」を独特な文体で表現しています。

 

ぼくが人生で一番好きな作品です。ボロボロになるまで、何度も読み返しました。身内がなくなった経験を持つ人、深い哀しみでぽっかりと穴が空いてしまった人にオススメ。きっと心に染み渡るはずです。